日本財団 図書館


中高生企画
 8月18日〜19日の二日間、金沢市の医王山で開催されました中高企画は熱い企画となりました。先ず、昼食は野外バーベキュー、次にプラネタリウム(字幕付き)で星の観察と進んでいきました。そして今回の目玉である太鼓の練習が始まりました。
 プラネタリウムに字幕を付けるに当たり、金沢市少年自然の家キゴ山「銀河の里」の職員の皆さん、要約筆記サークルの皆さんが大変な苦労をして準備してくださったお陰で、全国から集まってきた中高生に喜んでいただけたと思います。プラネタリウムに字幕を付ける取り組みは、全国でも多くはないと聞いています。
 その後は、太鼓の練習です。今回の企画の太鼓は、石川県太鼓連盟の方々に大変お世話になりました。初めての打合せで、連盟の方は、この企画は大変辛く厳しいものになるが、参加者は大丈夫ですか、と話されました。やるからには実のあるものを作っていこうという気持ちが伝わり、私達も是非成功させるとの思いを一つにしました。実際に太鼓の練習は厳しいものでした。手にまめができることを予想してテープは購入していたのですが、まったく足りなくなり直ぐに買いに行きました。参加者の子供達もよくついてきてくれたと思います。汗びっしょり、床に汗が溜まっている中でも真摯にバチを振る姿には素晴らしいものがありました。最後の金沢市観光会館の舞台の上での演奏では、初めは多少のばらつきはありましたが、子供達の心が一つになり最後の一振りはぴたっと決まりました。私達スタッフが見ていて一番嬉しかった瞬間でした。また、子供達の心に思い出として刻まれたことを確信した瞬間でもありました。
 しかし、子供達のエネルギーには感心した。太鼓の練習をやって疲れてすぐ寝るのかと思っていたのですが、明け方まで部屋でわいわいがやがや、あのパワーには脱帽させられました。
 最後に、この企画にご支援いただきました石川県太鼓連盟の皆さまには心からお礼を申し上げます。太鼓のバチ作り(手作り)を手伝っていただいたり、貴重な太鼓を使用させていただいたりしました。当日は、連盟から多数の方がボランティアで参加下さり、ほとんどマンツーマンで御指導いただきました。
(全国手話通訳問題研究会石川支部 岩田 隆光)
 
 プラネタリウムの字幕付けについて、金沢要約筆記サークルへ打診されたのが3月半ばのこと。早速パソコンとプロジェクターを持ってプラネタリウムに出向き、PC要約筆記用ソフト「IPtalk(アイピートーク)」を使用すれば可能と考え、担当者を募った。上映作品は、銀河の里キゴ山制作の「約束の日」と決まり、その音声ダビングをして、担当の5人でセリフのタイム測定や要約作業に相当の日時を費やした。また、パソコン画面やプロジェクターの光が星に与える影響を最小限にするべく、パソコン画面やプロジェクターに黒いカバーを掛けるなどの対策をした。
 7月11日にプラネタリウムで試写したところ、なんと最終的に字幕が音声より6秒も遅れている。音声ダビングはデジタル録音をすべきだったのだ。再度プラネタリウムで調整を行う時間はない。困っている私たちに、Iptalk制作者の栗田氏が「時間を伸縮する」という機能を付加してくださった。この機能で音声のセリフと字幕が合うことを信じ本番に臨んだ。果たしてうまくいくか非常に不安だった。そして当日、字幕提供ができたときのうれしさは言葉には言い表せない。字幕が分かりやすかったかどうか、鑑賞者の感想や意見をいただき今後の参考にしたいと思う。また「字幕付きプラネタリウム」実現のため、銀河の里キゴ山関係者の多大なご協力があったことを付言したい。
(金沢要約筆記サークル 鍋島真智子)
 
 
中高企画日程
8月18日(土)
 9:30  金沢市観光会館集合
 10:00  出発
 10:30  医王山スポーツセンター到着
 入所式・オリエンテーション
 11:30  バーベキュー
 14:00  プラネタリウム観賞(字幕付)
 15:40  太鼓練習[1](大研究室)
 18:00  夕食
 19:00  太鼓練習[2](第2体育館)
 21:00  入浴・就寝
8月19日(日)
 6:00  起床・清掃
 朝食・宿泊室の点検
 9:00  太鼓練習[3](第2体育館)
 11:00  発表会の練習
 12:00  昼食
 13:00  お別れ会
 13:30  医王山スポーツセンター出発
 14:00  全体会会場到着








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION