第3分科会 教科教育
討議の柱
[1]手話による教科指導
[2]教科手話の整備
[3]教科指導カリキュラムの見直し
共同研究者
西垣 正展(滋賀県立聾話学校)
司会
木島 照夫(東京都立足立ろう学校)
小原 英子(石川県立明和養護学校松任分校・元石川県立ろう学校)
レポート
「小学部における手話と国語科の学習」
堀谷 留美(大阪市立聾学校)
「中学部での英語指導実践」
早川 就(福岡県立久留米聾学校)
課題
[1]手話から書き言葉へのつながりをどのようにしていくか。
[2]教師の発問をどのように進めていくか。
この2点が奈良集会時に残った課題であった。そこで、札幌集会では理数系の教科学習の事例から小学部における書き言葉の学習までとしぼって協議をすすめた。中身の濃い話ができたが、残念なことに参加者が少なく、内容の理解普及が課題となった。
<A>手話による教科指導の有効性について「教科手話の整備」「教科指導法」の面から確証させていくこと。
より多くの人の理解と確信をひろめていくこと。
この2点が今後の分科会で果たすべき事項である。
共同研究者:西垣(滋賀県立聾話学校)
7年前に初めてこの分科会が開かれ、「勉強の方法とコミュニケーション」について話し合われた。5年前に「教科学習」という名前になり、3年前から「教科教育」と改められた。手話・口話・キュード等どの方法がいいかという議論を重ねてきたが、3年前に手話で教科教育をどのようにしていくのかという内容に変わった。この流れを引き継いでいきたいので、昨年にどのような議論があったかを説明したい。昨年の札幌集会では2つのことが話し合われた。1つは、書き言葉と手話との連携をどのようにしていくのか。もう1つは、ろう者としての生きる力をどのように身に付けていくのか。今年は昨年と同じテーマで、改めて深く議論を行いたい。手話で教科指導をする場合、3つのねらいがある。
1.読み書きの力をつける
2.学力を身につける
3.ろう者としての生きる力を身につける
レポートは、小学部の国語と中学部の英語の2本あるが、国語と英語とを結び付けて議論はしない。それぞれ分けて議論したい。
明日は、具体的に手話で教科指導をするときの工夫、つまり手話用語(手話単語)・手話教材・手話を読み書きと結び付けていく工夫、この3つについて例をあげて発表する。
司会:小原(石川県立明和養護学校松任分校・元石川県立ろう学校)
西垣先生からお話があった3つの柱を設けて進行していきたいので、ご協力をお願いしたい。