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5.おわりに
 現在ではろう者も、一般の人も共に、手話に対する理解を深めています。そして、取り巻く環境も変わってきているので、日本でも今後は少しずつ新たなろう教育の成果が期待できます。
 ろう児のバイリンガル教育では、手話が「母語」となります。「母語」とは、最初に学習した言語、第三者から見て、その人が使用していると認識できる言語、使い方を一番よく知っている言語、そして一番よく使用する言語のことです。ろう教育関係者にとっては、手話技術を学ぶだけでなく、「母語」の定義や異文化交流、バイリンガルについて、今後さらに深く研究することも大切でしょう。








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