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<質疑応答>
Q:東京 越智(パネラー担当)
 大阪のろう学校の経験から、口話だけではなく手話も必要だという考えに、なるほどと思いました。京都ではいろいろもめたこともありましたが、大阪ではどうだったのでしょうか?
 ろう学校では本気でやってきましたが、健聴者の立場での取り組みが多かった。難聴者の立場での考えが必要である。そのためには、ろうあ協会の役割が重要だと思いますが…?
 
A:松本先生
 大阪には二つのろう学校がありました。私は、大阪市立(手話を使う)より生野(口話中心)のろう学校の方がよいのではないかと思っていましたが、いざ会ってみると口話だけで通じる人はほとんどいなかったので安心しました。
 しかし、生野ろう学校の聞こえる先生から初対面ですぐ「松本君は読話が下手だね。」と言われたことがあります。ろう者を下に見ている言い方で、そうした見方(教師の中での差別意識)を変える必要があると感じました。
 ろう学校の先生とろうあ協会(連盟)がよく議論することとお互いに理解することが、今後のかぎになると思います。








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