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祝辞 (石川県立ろう学校育友会会長 土倉 智)
 21世紀の幕開けを告げるこの年に、第13回ろう教育を考える全国討論集会が、当地金沢で開催されることに心からお祝い申し上げます。また、日頃より育友会活動にご支援を賜り感謝申し上げます。
 社会そのものが、日々変化していく中で、ろう教育の過程そのものが変化を強いられるのは必定で、本校の専攻科の学科改編や幼稚部での手話活用も、その変化に即応したものと思います。
 そういった中で、聴覚障害児の保護者として彼等の事を考えたとき、一昔以前はいかにして彼等に情報を伝えるべきかといった様な事が論議されていたように思います。
 しかし、現在十分な情報が彼等に与えられていると言えば過言になりますが、情報通信技術の飛躍的な成長により、今までは与えられるだけであった情報を自ら得ることの出来る時代となりました。携帯電話やコンピュータと言った情報通信機器を使うことによって様々な情報を得ることが出来ます。
 しかし、残念ながらそういった多種多様な情報は有益なものばかりとは限らない事も現状です。そういった現状も私たち保護者は常に念頭においておかなければいけない事かと思います。
 最後になりますが、今後も育友会活動に皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 本会のますますのご発展とご参会の皆様のご健勝、ご活躍を祈念いたしまして、お祝いのことばとさせていただきます。








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