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(11)山梨(甲府)
[1]「不登校生の進路と社会参加」シンポジウム
会場: 甲府市総合市民会館
日時: 平成13年6月17日(日)
来場者: 70人
相談ボランティア: 5名
受入団体: 4団体
パネラー: 山梨県PTA協議会 理事 山田 一功 氏
  山梨県青少年団体連絡協議会 会長 渡辺 登 氏
  財団法人日本精神修養会 事務局長 赤池 誠章 氏
  日本航空学園 生徒2名
司会: 社団法人 日本青少年育成協会 理事 山田 義博
討議内容:
「大変で、これからどうしてよいのか、何も考えられなかった」
「何も考えたくなかった。小さい頃からのことを忘れたかった」
「そっと手をのばして、いっしょに考えてほしかった」
「不登校という悪いイメージでのレッテルを貼られ、特に親が回りからそういるレッテルを貼られていることが、苦しかった」
「モヤモヤしていて、外に立てば、いじめられたり、いやなことがあるので、出なかった」
今回シンポジウムに参加して話しをしてくれた、不登校体験者が当時不登校をしていたときの心境である。
「いまから振り返ると、いい経験になった」
「やりたいことがあったので、学校に行くことをきめた」
「いろいろな信号を出すので、キャッチしながら、見守ってほしい」
など、不登校を克服したことによって感じるメッセージもあった。
梅澤氏:体験者の話しを聞けば、不登校という問題は決して特別な子が引き起こすものではなく、普通の子がいろいろなきっかけによって、陥るということが分かる。
 そして、情報がなく、孤立する親と子の姿が浮かびあがってくる。今回、シンポジウムや相談会へ参加することができた方は、まだ良かったかもしれないが、都市部と地方の情報格差も重大な課題です。
 学校の仕組みや生き方も、単線型ではなく複線型、複々線型へと、社会のニーズに合わせて変わりつつある。そのことを認識することも大事だと思う。
[2]相談会
 当日のお昼のニュース番組で取り上げられたこともあり、相談会は大変盛況であった。山梨という土地柄、これまで情報は豊富とはいえない状況であったが、相談に訪れた人たちは有意義な相談をできたようである。
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