(4)香川(高松)
期日: |
平成13年6月3日(日) |
会場: |
四国新聞社 |
参加人数: |
40人 |
相談ボランティア: |
6人 |
受入機関: |
5団体 |
概要: |
開始直後はなかなか人数が集まらず心配したが、徐々に増え始め、かなりの人数が集まった。シンポジウムでは、NHKの佐藤氏がコーディネーターを引き受けてくださり、スムーズな展開の中で、有意義な意見交換ができたと思う。 |
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[1]「不登校生の進路と社会参加」シンポジウム
パネラー: |
香川県ボランティア協会 常務理事 平尾 満知子 氏 |
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社会福祉法人 四恩の里 保育士 田岡 光代 氏 |
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相談ボランティア 江熊 遊斗 氏 |
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相談ボランティア 安川 郁 氏 |
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相談ボランティア 福野 司典 氏 |
コーディネーター: |
NHK文化センター高松 支社長 佐藤 卓志 氏 |
司会: |
社団法人 日本青少年育成協会 企画推進部長 石山 義典 |
討議内容:ボランティアなどを通した社会参加について
平野氏:「ボランティア」という言葉が一人歩きをしている。ボランティアとは本来他人のためにするものではなく、自分のためにするものである。だからこそ主体性が大切になる。ボランティアは社会と関わっていく生き方である。一人の人間として社会とどう関わっていくかが問題なのである。
佐藤氏:日本人はとかく所属にこだわる。それによって人自体を見ずに、例えば「彼は不登校生である」という見方をしがちである。また、自分自身をも見ていない。
江熊氏:不登校によって、自分を見つめることができた。それによって他人も見えてきたような気がする。今考えると、不登校は良い経験になったと思う。
福野氏:「不登校」としては関わって欲しくなかったが、人としての関わりは欲しかった。
安川氏:「ボランティア」という言葉にとらわれず、何かをしたかった。
田岡氏:「自分はこんなにしているのに」「こんなに努力しているのに」という気持ちがあると、なかなか相手と通じ合うことができない。認められないことで自己否定しがちであるが、それでは何も始まらない。
佐藤氏:自分を大切にしなければならない。「学校に行かない」ということもある時期においてはひとつの選択肢であり、またそれが自己主張であることもある。そして、それを通りすぎたとき社会参加のひとつとしてボランティアがあるのではないだろうか。
*8月19日には、同県大川郡大内町において、大川郡教育相談研究会主催による講演及びシンポジウム「不登校シンポジウムin大川」が開かれた。シンポジウムは「不登校を語ろう」と題して行われ、大学教授・県教育委員会の相談員・小学校教諭・不登校体験者の親とともに、相談ボランティアも2名参加し、活発な意見交換がなされた。
[2]相談会
受入団体は多くはなかったが、会場も広く、相談で特に混乱することもなく順調に進んでいった。相談ボランティアも相談にのり、笑いも出るほどの和やかな相談会となった。
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