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(2)岡山
期日: 平成13年6月2日(土)
会場: 岡山市中央公民館
参加人数: 160人
相談ボランティア: 8人
受入機関: 6団体
概要: 全国紙・地元紙とも大きく取り上げられ、シンポジウム・相談会とも参加者が非常に多く、シンポジウムでは立ったままで参加していただいた人もいるほどであった。議論も活発に行われ、質疑応答の時間にも、会場から多くの方が発言を求めるなど、この地域での関心の高さが目に付いたシンポジウムであった。
 午後の相談会も参加者は多かったが、受入団体が偏ってしまったため、相談者は相談ボランティアのほうに多く訪れ、不登校経験者の話に熱心に耳を傾け、アドバイスを受けていた。
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[1]「不登校生の進路と社会参加」シンポジウム
パネラー: 日本青年会議所岡山ブロック 副会長 濱 数英 氏
  岡山済生会ライフケアセンター 総務主任 山本 浩史 氏
  岡山県社会福祉協議会・ボランティアセンター 主事 木村 真悟 氏
  相談ボランティア 斉藤 圭子 氏
  相談ボランティア 横部 香織 氏
コーディネーター: 社団法人 日本青少年育成協会 理事 山田 義博
司会: 社団法人 日本青少年育成協会 企画推進部長 石山 義典
討議内容:ボランティアなどを通した社会参加について
木村氏:現在、協議会としてボランティア活動の啓発や、活動施設の仲介などを行っている。不登校やひきこもりの子どもをもつ親からも相談はあるが、実際の活動に結びつくのは少数である。ボランティア活動で最も必要なのは、「主体的」に参加することであり、その中での新たな出会いから何に気付き、何を発見するかである。
濱氏:PTCA活動(地域の先生づくり)を通して子どもたちと関わっている。近年、大人と子どものコミュニケーションが欠けてきている。大人が子どもをほめ、しかる社会が必要である。
 また、県内100校を対象にチャレンジワーク(企業体験)を行い、県内15のJCが窓口になって企業紹介行った。企業体験を通して親(仕事)の大切さや大変さを理解し、親子の話し合いの材料にもなった。
山本氏:済生会でもボランティアを受入れている。中には内申対策のためのボランティアをするものもいるが、そういう子は続かない。ちゃんとした動機付けをして意欲を持たせなければダメだ。
斉藤氏:感受性が強くまじめな子が不登校になりやすいようだ。ボランティアに限らず、人と接することは望んではいるがなかなか外に出られないのが現状である。
山田:不登校生をボランティアなどの受入機関に入れればそれでよいというものではない。そこからどのようにして社会参加させていくかが大切である。コミュニケーションの技術は早いうちに身につけさせなければならない。相談ボランティアは不登校を経験し、さらに克服している人たちなので、プロのカウンセラーとは違った視点から相談が受けられる。不登校生の社会参加には有効であると思う。
[2]相談会
 相談者は非常に多かったが、受入機関が、高校生年齢対象の施設だけとなってしまった。相談者の中には、小中学生の親も多く、受入機関だけでは対応できない部分もあった。そのため、相談ボランティアに活躍してもらい、好評を得た。相談ボランティアたちは、「大変疲れた」とは言っていたが、充実した対話ができたようである。
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