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認証推進組織の設定
(1)認証取得活動=プロジェクト活動
◆認証取得活動は、確実にプロジェクト活動であると言え、それも「組織内の定常機能から逸脱した非定常業務」に該当する。
◆また、通常のプロジェクトは、母体組織の1部が係わる程度のものが多いが、認証取得プロジェクトは全社活動であるため、その工数・コーディネーションの負荷等、一般的なプロジェクトから想定すると、大変困難なプロジェクトであることが分かるであろう。
◆従って、そのプロジェクトの推進も、「プロジェクトマネジメント」の基礎があるかで進展が違ってくる。
(2)推進体制設定上の注意点I<組織体制>
1)「事務局」はかなりしっかりした体制で臨まなければならない。
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2)推進に当って必要な「委員会」及び「支援体制」を決定する。尚、それら設置に当っては、その目的及び会議に対する組織文化を考慮してから、設置した方がよい。
(3)推進体制設定上の注意点II<人的資源配分>
1)適材適所
◆プロジェクトという極限を求められる活動において、成果を出すためには「適材適所」の人的資源配分は本来必要条件である。
◆しかし、現実には、根本的にプロジェクトに適合する人材がいない場合や、人材が存在しても現業から切り離すことが不可能な場合などがあることも多い。その場合には、できれば以下の改善策をとることが望ましい。
[1]指導型コンサルタントの工数を多くする
[2]必要知識を持った派遣社員や契約社員を採用する
 
2)モラル・モラールヘの配慮
◆プロジェクト活動においてコミュニケーションが非常に重要な要素である。プロジェクト当事者も、それらを囲む人間たちも全ての遂行上人間的な側面での重要性を有しており、彼らそれぞれの「モラル」や「モラール」の状況を決して軽視することなく把握し、配慮することがプロジェクト活動成功のポイントである。
◆失敗したプロジェクトの大多数がこれらを軽視したことによるものである。よく認識して欲しい。
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