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5.4 計画
5.4.1 品質目標
(1)品質目標の決定
 社長は、「品質目標」を自ら設定し、その内容に関して、以下の事項を必ず満足させる。
a)達成度が判定可能であること。
b)品質方針との整合性がとれていること。
c)必要に応じて「7.1製品実現の計画」中のa)製品に対する品質目標及び要求事項を満たすこと。
(2)品質目標の維持管理
 社長は、決定し声明した「品質目標」の維持管理として、必ず以下を実施する。
◇品質目標が、QMS全構成要員に、確実に認知され、理解され、実行されるようにその非管理版を各個人に配布し徹底させる。
◇社長は、管理規定に従い、品質目標をQMS内の全構成要員が、運用可能な部門レベルに展開させ、各部門長を通じて周知徹底させる。
◇経営者は、毎年1回(原則として3月)、当社「品質目標」のレビューを、「マネジメントレビュー」の一環として実施し、目標記述内容と内外環境諸条件との整合性及び適切性、目標展開・徹底の有効性、並びにその継続的改善に関して、評価し見直し、その展開及び運用をより確実なものにしていく。
(3)品質目標の展開
 社長は、品質管理責任者を通じ、各部門長に「品質目標」を「部門目標」に展開させる。尚、展開に当り、内容として以下を満足させることを確実に行う。また、当社適用組織内において、部門内の階層は別途目標を設定するほど分岐していないので、部門での設定までとする。
a)達成度が判定可能であること。
b)品質方針との整合性がとれていること。
c)当該の管理様式に内容を記述すること。
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(4)目標展開の維持管理
 社長は、目標展開された状況に対する維持管理を、以下に従い実施する。
◇「品質マネジメントシステムの計画」の維持管理に従い、目標展開を維持管理する。
◇「品質マネジメントシステムの計画」の結果を、「マネジメントレビュー」において検証し、その是正・予防・継続的改善を図っていく。
5.4.2品質マネジメントシステムの計画
(1)QMS計画体系
 当社において、適用する「QMSの計画」の内容に関して、以下2種の体系が存在するが、当項目として管理する内容としては、「品質目標の達成に対する計画」のみとし、以降この内容を「QMS計画」と称し、この内容のみ管理対象として言及する。

区分 計画体系
QMS全体計画 当品質マニュアル以下、全QMS文書そのものが計画内容。従って、新たな計画立案は不要。また、その計画管理自体も別体系で存在するため、当項目では管理しない。
品質目標の達成に対する計画<当項目管理内容> 当「QMSの計画」に従った目標設定・進捗管理の計画立案。当該の管理様式に従い記述し、以下(2)(3)の管理に基づき管理される。
【摘要】上記計画において、変更が計画され、実施される場合には、その間においてもQMSが完全に整っている状態を維持する。
(2)QMS計画立案
 社長は、「QMS計画」を、品質管理責任者を通じ、各部門長に立案させる。尚、当計画は「5.4.1品質目標」における目標展開と併せて行う。各部門長は、当計画の立案に際して、当該の部門目標の達成に対して、以下の内容を設定する。また、それら内容は当該の管理様式に記述する。
[1]要員
[2]実施手段
[3]必要設備・計測器
[4]必要部材・消耗品
[5]経費
(3)QMS計画進捗管理・レビュー
 品質管理責任者は、計画の進捗管理を行い、年度終了時点で、計画の達成状況を評価し、その結果を社長に報告する。社長は、その報告内容をレビューし、承認する。尚、この管理の中で問題が生じた場合には、「8.5.2是正処置」及び「8.5.3予防処置」に従い適切に処置する。








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