3.ヨークの実機への検討
3.1 概念
実験結果を踏まえ、実機を想定した場合のヨーク・バネ係留の適用事例について検討を行った。ヨーク部分は剛構造とし、バネ(緩衝材)は海域の腐食問題があるので、ゴム防舷材またはゴムフェンダーとするのが実用的である。
表3.1に検討したコンセプトを整理して載せる。どの形式も構造的に成立する。設置海域の自然条件や護岸条件で、適切な形式が選定できる。
3.2 ヨークジョイント部の構造
ヨーク装置と浮体の連結部は、浮体の動揺に対して追従する機構とする必要がある。その機構について、海浜部に適用できる構造の選定比較を行った。
結果を表3.2に示す。機能特性上有意な差はなく、費用的にピボット支承が安い結果となった。実機採用に対しては、設計条件を勘案の上、十分な検討が必要である。
表3.1 簡易係留装置の開発
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表3.2 簡易係留装置の開発 ジョイント装置の開発
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