アンケート調査の概要
2隻以上の内航船に、自社の船員を配乗している当協会の会員会社の中から、「タンカー及び専用船を含む貨物船19社」及び「旅客船及びフェリー15社」に所属する船長、機関長、一等航海士、一等機関士及び甲板長を対象として平成12年8月、ヒヤリ・ハットを主とするアンケートを行ったもので、回答状況は、次表の通りである。
  |
タンカー・専用船・貨物船 |
フェリー・旅客船 |
合計 |
協力会社
(配乗隻数) |
19社
(約110隻) |
15社
(約90隻) |
34社
(約200隻) |
船長 |
110人
51.6歳
30.4年 |
95人
51.4歳
30.4年 |
205人
51.5歳
30.4年 |
一等航海士 |
99人
45.6歳
24.8年 |
107人
44.8歳
23.6年 |
206人
45.2歳
24.2年 |
機関長 |
100人
50.4歳
29.4年 |
106人
51.8歳
31.2年 |
206人
51.1歳
30.3年 |
一等機関士 |
98人
44.4歳
23.5年 |
103人
46.3歳
25.4年 |
201人
45.4歳
24.5年 |
甲板長 |
82人
47.8歳
27.9年 |
87人
50.7歳
31.9年 |
169人
49.3歳
30.0年 |
計 |
489人 |
498人 |
987人 |
《注》各職上段:回答者人数 中段:平均年齢 下段:平均経験年数
資料1 内航船のアンケート調査
作業別・項目別ヒヤリ・ハットの体験比較
不安全行為 |
甲板作業部 |
機関部作業 |
マーク
合計 |
A |
B |
C |
C/E |
1/E |
1.十分な時間がなかったため、手順を追わずに急いで作業をした。 |
× |
×× |
× |
××× |
××× |
10 |
2.経験があり手順を良く知っていたのでとくに注意を払わずに作業をした。 |
×× |
× |
× |
×××× |
××× |
11 |
3.安全に不安があったが、そのままやってしまった。 |
× |
× |
× |
××× |
×× |
8 |
4.2人でやる必要があった作業を単独でやってしまった。 |
×× |
×× |
× |
××××× |
×× |
12 |
5.2人以上での作業のとき、他の者との連携が上手くいかなかった。 |
× |
× |
× |
×××× |
×× |
9 |
6.作業が始まった後、器具・照明・資材が不足していた。 |
× |
×× |
××× |
××× |
××× |
12 |
7.作業中、騒音などで他の状況がわからなかった。 |
×× |
×× |
× |
×× |
×× |
9 |
8.簡単な作業のため、安全保護具をつけなかった。 |
××× |
×× |
×× |
×××× |
××××× |
16 |
9.つま先立つ程度の高さの場合、手近にある物の上に乗って作業をした。 |
×××× |
××× |
×× |
×××× |
×××× |
17 |
マーク合計 |
17 |
16 |
13 |
32 |
27 |
104 |
1.作業内容
A:錆打ち塗装作業
B:機器整備・修理作業
C:貨物倉クリーニング作業(旅客船、フェリーを除く。)
機関部作業:機関部の機関室内作業
2.回答者の項目別ヒヤリ・ハット体験比率の標識記号
x |
:20%未満 |
|
xx |
:20〜30%未満 |
|
xxx |
:30〜40%未満 |
|
xxxx |
:40〜50%未満 |
|
xxxxx |
:50%以上 |
|
3.甲板部の3作業は、比率に殆ど差がないため船長及び一等航海士の合計体験比率とし、機関部作業は、項目によって両者に30%の大差があるため、機関長(C/E)と一等機関士(1/E)の別とした。
なお、現場作業の比重が大きい甲板長の比率は、船長と一等航海士に比べて、各項目で10%程度高くなっている。