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metric=euclidean/method=average/devide 6ways
(a)樹形図
 
metric=euclidean/method=average/devide 6ways
(b)地理的分布
図2.3.5 25年標準偏差時系列に行ったクラスター解析の結果
25年移動標準偏差の時系列データをユークリッド距離で類似度を評価し、群平均法でグループ化した(a)樹形図、(b)グループの地理的分布。目安として6グループに分けた印を付けた。
 
図2.3.6 夏季平均日最高気温(地域平均)の経時変化
 
 1940〜1950年代に小さな極大期があり、1970年代に極小となる。その後年々変動は増加し1993・94年に急増する。
・九州 (下関、福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎、大分、鹿児島)
 顕著な増減はないが常に増加傾向にあり、1993・94年に急増する。
・南西諸島 (名瀬、石垣島)
 1930年代に極小となり、その後急増して1940〜1960年代に極大となる。その後急速に減少し1970年代に極小となりそのまま横這いとなる。
 
表2.3.2 地域平均した夏季平均日最高気温の25年分散の比
有意水準5%で有意な増加を示す値にハッチをかけた
  2期/1期 3期/1期 3期/2期 4期/1期 4期/2期 4期/3期
北日本 1.578 1.229 0.779 1.691 1.071 1.376
関東・中部・近畿・中国・四国 1.204 0.868 0.721 2.100 1.743 2.419
九州 1.337 1.244 0.931 2.371 1.773 1.905
南西諸島 1.245 0.783 0.629 1.004 0.806 1.281
 
 これらの特徴の有意性を確認するため期間同士で行ったF値検定の結果を表2.3.2に示す。表によると関東から九州までの地域では全国平均と同じく、最近の25年間は過去に比べて有意水準5%で年々変動が増加していると結論できる。しかし北日本や南西諸島では有意水準5%では年々変動が変化しているとはいえないことがわかった。
 分散比の期別頻度分布を地域毎に集計したものを図2.3.7に示す。関東から九州までの地域では1975〜1999年の分散の頻度分布が他の期間と全く異なった高い値のランクに位置している。一方北日本や南西諸島では分布範囲にあまり変化がなく、これらの地域では年々変動の変化が少ないことが示唆される。
 








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