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2.3.6 地域別の年々変動の傾向
 分散比の地理的分布やクラスター解析の結果を基に気象官署を北日本、関東・中部・近畿・中国・四国、九州、南西諸島の4区に分類した。また地域毎に平均した夏の日最高気温の経年変化を図2.3.6に示す。地域毎の年々変動の変化傾向は以下の通りである。
・北日本 (旭川、網走、札幌、寿都、函館、青森、秋田、新潟、帯広、根室、宮古、石巻、福島)
 1950年代〜1960年代に年々変動のピークがありその後1980年代に極小となる。近年になってまた漸増する。
・関東・中部・近畿・中国・四国 (高山、松本、前橋、熊谷、飯田、山形、宇都宮、水戸、甲府、銚子、東京、長野、津、浜松、横浜、松山、金沢、伏木、福井、敦賀、岐阜、名古屋、京都、彦根、境、広島、岡山、神戸、厳原、高知、徳島、浜田、大阪、和歌山、多度津)
 
図2.3.4 25年間分散比検定の地理的分布
(a)1925〜1949と1900〜1924の比較
 
(b)1950〜1974と1925〜1949の比較
 
(c)1975〜1999と1950〜1974の比較
1900〜1999年の100年間を4期に分け期間同士で分散比検定を行った結果を地図上にプロットし100倍した値の等値線を加えた。(a)1925〜1949年と1900〜1924年の比較、(b)1950〜1974年と1925〜1949年の比較、(c)1975〜1999年と1950〜1974年の比較で、分散比は最近の25年間/過去の25年間である。赤い○印は分散比が1より大きい地点、青い○印は分散比が1より小さい地点を示す。有意水準5%で有意な値を持つ地点は塗りつぶした●印で示した。等値線は有意水準5%で有意に大きいことを示す閾値を赤で、有意に小さいことを示す閾値を青で示した。
 








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