4 バイオ・ディーゼル燃料の生成原理
廃食用油をディーゼル・エンジン燃料へ転換するためには、廃食用油(サラダ油、なたね油等)の粘性(動粘度が軽油の約12倍)や引火点(約300度)を下げる必要があり、下記の化学反応のように、廃食用油にメタノールと触媒を加えて、粘性、及び引火点の低いメチルエステル(バイオディーゼル燃料)に転換する。
この反応は、常圧、約60℃前後で進むため、比較的容易に燃料に転換できる反応である。従来、リサイクルのために多くのエネルギーを消費してしまう再資源化技術が多い中で、この技術は比較的エネルギー消費が少なくてすむ反応といえる。反応の収率は90%前後である。