(4) 食用廃油及び剪定枝に関する分析結果の整理
市民アンケート調査より得られた、食用廃油及び剪定枝のリサイクルシステムの構築に向けての考察は次のとおりである。
<食用廃油>
アンケート調査結果
1 排出量
○排出している世帯は全体の71.7%
○平均排出量は牛乳びん2.6本/月=約500ml/月
2 処理方法
○「新聞などにしみ込ませてごみ」、「固めてごみ」が合わせて92.3%
3 リサイクルヘの協力意向
○「協力したい」が74.7%、「協力したくない」は4.5%
○回収頻度は、「月1回」が44.4%、「月2回」が29.4%
○回収場所までの距離は「ごみステーションと同じ」が70.0%
○「協力できる」は9.4%、「手間がかからなければ協力できる」が38.6%
考察
○食用廃油は約7割の世帯で排出され、排出量は月に約500mlである。これらはほとんどがごみとして捨てられている。
○多くの世帯ではリサイクルシステムヘの参加意向を持っている。その条件として、回収頻度については月2回〜月1回程度で十分であるが、回収場所については、多くの市民の協力を得るにはごみステーションでの回収が必要である。
○ごみステーションで回収するためには世話役を設置する必要がある。世話役は、実際には1時間程度の立ち会いや、ポリタンクを出し入れなどの手間がかかるため、協力を得られる世帯は限定されると考えられる。
<剪定枝>
アンケート調査結果
1 排出量
○排出している世帯は全体の59.9%
○平均排出量は45リットル袋で年間7.7袋/年
2 処理方法
○「ごみに出している」が77.2%
3 リサイクルヘの協力意向
○「協力したいが75.9%、「協力したくない」は4.8%
○回収頻度は「月1回」が30.9%、「年4回」が22.3%、「年2回」が17.3%
○回収場所は「ごみステーション」が84.9%
考察
○枝葉は約6割の世帯で排出されて、排出量は年に45リットル袋で年間7.7袋/年である。これら一部は庭や畑で堆肥として利用されているが、8割はごみとして捨てられている。
○多くの世帯ではリサイクルシステムヘの参加意向を持っている。その条件として、回収頻度については月1回〜年2回まで様々であるが、回収場所については、ごみステーションでの回収が必要である。