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(3) 市民アンケート調査
 
[1] ごみの分別について
 分別方法の認知について「よくわからない」と回答した人は0.6%、分別方法の遵守について「あまり守っていない」と回答した人はゼロであり、現状の分別については認識され遵守されている。分別の変更については、「分別を細かくしてもよい」と「ごみ減量になるならよい」が合わせて47.7%であり、約半数の人が現状以上の分別を認めている。
 
[2] 食用廃油の排出の現状
 食用廃油を排出している世帯の割合は71.7%、排出している世帯の平均排出量は牛乳びんに換算して月に2.6本(約500m1)である。
 現状の処分方法については、「新聞紙などにしみ込ませてごみ」と「固めてごみ」が合わせて92.3%であり、ほとんどがごみとして排出されている。
 
[3] 食用廃油のリサイクルについて
 食用廃油のリサイクルについての協力意向は、「協力したい」が74.7%であるので、システムが整備されれば一定の世帯の協力が得られると考えられる。
 システムの条件として回収頻度と回収場所が考えられる。回収頻度については、「月1回」が44.4%、「月2回」が29.4%であり、「週1回」の必要はないと考えられる。回収場所については、「ごみステーションと同じ」が70.0%で、多くの市民の協力を得るにはごみステーションでの回収が必要である。
 ごみステーションで回収するためには世話役を設置する必要がある。世話役としての協力意向については、「協力できる」が9.4%、「手間がかからなければ協力できる」が38.6%である。実際には1時間程度の立ち会いや、ポリタンクを出し入れなどの手間がかかるため、協力を得られる世帯は限定されると考えられる。
 
[4] 枝葉の排出の現状
 枝葉を排出している世帯の割合は59.9%、排出している世帯の平均排出量は45リットル袋に換算して年に7.7袋である。1袋5kgと仮定すると、1世帯当たり年間約40kgの枝葉が排出される。
 現状の処分方法については、「ごみに出している」が77.2%で約8割がごみとして排出されている。
 
[5] 枝葉のリサイクルについて
 枝葉のリサイクルについての協力意向は、「協力したい」が75.9%であるので、システムが整備されれば一定の世帯の協力が得られると考えられる。
 システムの条件として回収頻度と回収場所が考えられる。回収頻度については、「月1回」が30.9%、「年4回」が22.3%、「年2回」が17.3%、「年6回」が16.2%であり、回収頻度が低くてもある程度の協力は得られると考えられる。回収場所については、「ごみステーション」が84.9%である。枝葉は重いため、多くの市民の協力を得るにはごみステーションでの回収が必要である。
 
[6] 古布類の排出の現状
 古布類を排出している世帯の割合は89.8%、排出している世帯の平均排出量は45リットル袋に換算して年に3.0袋である。古布類の回収業者のヒアリング結果によると、1袋の重量は約8〜9kgとのことであり、8kgと想定すると、1世帯当たり年間約24kgの古布類が排出される。
 現状の処分方法については、「ごみに出している」が79.4%で約8割がごみとして排出されているが、「知人の間で使い回し」、「バザー等」と回答した人も、すべての古布類を再利用しているわけではないことを考慮すると、ごみとして排出している割合はより高いと考えられる。
 
[7] リサイクル情報について
 リサイクル情報の利用意向については、「利用したい」が58.7%である。リサイクル情報システムが整備されれば一定の利用が見込まれる。
 リサイクル情報の提供方法としては、「広報誌」が87.6%と最も多く、「ホームページ」が23.0%、「情報コーナー」が19.3%などであり、紙べ一スの情報を中心としながらも電子情報のニーズもあると考えられる。








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