第3章 松山市の地域特性とごみ処理・リサイクルの現況
本章では、地域に適合したリサイクルシステムを構築するため、本調査研究の対象地域である松山市の地域特性とごみ処理・リサイクルの現況について整理する。
1 松山市の概要
松山市は愛媛県のほぼ中央にある松山平野の北東部に位置し、石手川、重信川が流れる平野の大半を占め、さらに興居島と周辺山麓を市域とする面積289.35km2の地域である。市役所の位置は、東経132度46分、北緯33度50分にある。
気候は温暖な瀬戸内海気候で、年平均気温15.8度である。年間降水量の平均は1,286mmで、6月に多く1月に少ない夏雨型となっている。全体に降水量は少なめで、積雪もごく少量、台風の通過も太平洋側の高知県や徳島県に比べれば少なく、穏やかで恵まれた気候条件である。
地形は、市街地の北東部に高縄山系、東部に石鎚山系が連なり、この両山系の間に石手川、重信川などによって形成された扇状地〜三角州などの沖積平野などがある。地質上の特徴は中央構造線が東西に走っている点で、断層線の割れ目の花崗岩から道後温泉などの良質の温泉が湧き出ている。
図表3-1 松山市の位置
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(資料)平成13年度全国市町村要覧