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(2) 東京都江東区
人口 376,247人
面積 39.44km2
人口密度 9,540人/km2
世帯数 173,357世帯
 
[1] 発生量
 東京都江東区では、昭和55年から「緑のリサイクル事業」にとりくみ、平成2年からは区が管理する緑からの発生材のすべてをリサイクルしている。
 発生材とは、街路樹や公園の剪定枝や落ち葉、除草作業で生じた刈草、芝刈りで発生した芝などである。平成11年度の発生材の量は、剪定枝(葉木根)が9,230m3(2tトラック約1,846台分)、落ち葉が127.5m3(2tトラック約25台分)、刈草が357.4m3(2tトラック約71台分)である。
図表2-7 発生材の量(平成11年度)
  発生量 参考
剪定枝 9,230m3 2tトラック約1,846台分
落ち葉 127.5m3 2tトラック約25台分
刈草 357.4m3 2tトラック約71台分
(資料)江東区資料より作成
 
[2] 再利用方法
 これらは、江東区内にある3カ所の公園に運ばれ、剪定枝は選別して原木丸太として利用したり、粉砕(チップ化)してリサイクルチップとして利用し、落ち葉や刈草などは堆肥化している。
 原木丸太のうち、太いものは杭や土留め材、ベンチやテーブル、木製遊具などに加工されている。比較的細いものは、樹名板、ネームプレート、鍋敷き、コースターなどに再利用されいてる。
 リサイクルチップは、剪定枝を粉砕機で粉砕したもので、舗装材やクッション材として地面に敷きならすことで、雑草防止や乾燥防止に役立てている。チップは時間の経過とともに分解され土にかえっていく。
 落ち葉や刈草、リサイクルチップについては、米ぬか、発酵促進剤、石灰、固形肥料などを混ぜて発酵させて、堆肥にしている。リサイクルチップからは4〜6カ月で、落ち葉や刈草からは3〜4カ月で堆肥ができる。リサイクル堆肥は、区の公園や街路樹などで使用されるほか、学校や保育園、区民農園などで利用され、一部は区民に配布されている。
図表2-8 江東区の剪定枝リサイクル事業
(拡大画面: 244 KB)
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(資料)江東区資料








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