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(1) 鎌倉市
人口 169,933人
面積 39.60km2
人口密度 4,291人/km2
世帯数 70,097世帯
 
[1] 経緯
 鎌倉市は、平成8年11月資源循環型社会の構築を目指して、「ごみ半減都市宣言」を行った。資源化施策の一環として、平成3年度には植木剪定材のリサイクルヘの取り組みを始めた。植木剪定材を堆肥化、チップ化、炭化することが検討されたが、平成4年より堆肥化が行われている。
 
[2] 収集・堆肥化
 事業系持込ごみの中で最も多く搬入される植木剪定材の堆肥化が平成4年8月〜6年3月に行われた。植木剪定材から作られた堆肥は有機栽培専門家や農協から高い評価が得られたため、平成7年6月から公共事業で発生する植木剪定材を、平成8年5月からは造園業から出される植木剪定材を扱い、さらに平成9年10月からは家庭から出される植木剪定材についても「植木の日」に資源として収集し、堆肥化が行われている。図表2-6に家庭から収集した剪定枝の量を示す。
図表2-6 家庭から発生する植木剪定材の収集量
  平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度
植木剪定材収集量 847 2,041 1,852 2,405
(資料)鎌倉市資料より作成
 
[3] 分別区分
 鎌倉市では、一般家庭から資源物として、飲料用缶、飲料用びん、紙パック、ミックスペーパー、ペットボトルのほかに、植木剪定材を収集している。植木剪定枝の出し方は、長さを50cm以内に切りそろえて束ねること、太さが15cm以上の剪定枝は15cm未満に切って出すこと、草や落ち葉はまとめて袋に入れること、なるべく乾かして腐らないようにして出すこと、一軒当たり5束または5袋を目安とすること、石・紙くず・吸い殻などの異物を入れないこと、業者に剪定を依頼した植木は事業系ごみとして業者に引き取ってもらうことなどを指導している。なお、竹、笹、シュロ類は燃えるごみとして処理している。
 
[4] 堆肥の需要先
 作られた堆肥は、農協を通して市内の有機農家に配布、収穫された野菜は「鎌倉ブランド野菜」として市場に出荷している。そのほか、公園、緑地、市民農園に活用したり、催事には市民に配布している。








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