愛媛県では、一方通行型経済システムから循環型社会システムヘの転換に向けて、県の廃棄物行政を進める上での最上位計画として、平成12年度を初年度とする5カ年計画である、「えひめ循環型社会推進計画」を策定した。この計画には、さわやかな環境先進県づくりを目指して、基本方針、減量・リサイクルの目標設定、施策の方向などが示されている。

　

　循環型社会構築のため、廃棄物の発生抑制、使用済み商品の再使用、再資源化、発生した廃棄物の適正処理を加えた4項目を基本方針として、県民・事業者・行政の役割を明記している。

　

　循環型社会を構築するために、目標年次(平成16年度)における一般廃棄物の減量目標、リサイクル量目標、最終処分量目標を次のように設定している。

○排出量減量目標　　57万6千トン(平成8年度実績比1.7％の削減)

○リサイクル率目標　18.4％(平成8年度実績は8.2％)

○最終処分量目標　　9万1千トン(最終処分率15.8％)

　

　循環型社会を構築するための4つの基本方針を生産、流通、消費、廃棄等の社会経済活動に反映させるため、次のような施策の方向を示し、具体的な施策について明記している。

○環境意識の高揚

○多様なリサイクルシステムの定着

○環境ビジネス支援制度の拡充

○環境優先行政の実践