[12] 市内の自治会・町内会との交流(半分以上が行事などへ参加)
市内の自治会・町内会との交流については、「行事などへの参加」が51.6%と最も多く、自治会の存在の大きさが伺える。一方、「特にない」が36.3%となっている。
「行事などへの参加」について会員数別に見ると、19名以下の団体は41.4%と全体平均を大きく下回り、200名以上の団体では52.6%と高くなっている。
図表3−38 市内の自治会・町内会との交流
図表3−39 会員数別市内の自治会・町内会との交流
正会員合計 |
〜19名 |
20〜49名 |
50〜99名 |
100〜199名 |
200名〜 |
合計 |
行事などへの参加 |
24 |
17 |
5 |
2 |
10 |
58 |
広報 |
8 |
6 |
3 |
1 |
1 |
19 |
講師などの派遣 |
4 |
2 |
1 |
1 |
2 |
10 |
特にない |
19 |
11 |
7 |
2 |
6 |
45 |
その他 |
3 |
3 |
1 |
0 |
0 |
7 |
合計 |
58 |
39 |
17 |
6 |
19 |
139 |
[13] 自治会・町内会への依頼事項(「行事などへの参加」、「活動場所の提供」が多い)
自治会・町内会への依頼事項としては、「行事などへの参加」(44.4%)、「活動場所の提供」(28.2%)、「活動資金の援助」(20.2%)の順となっている。一方、「特にない」は33.1%であり、自治会・町内会との交流が「特にない」という比率と同程度である。
会員数別に見ると、100〜199名及び200名以上の団体では、「行事などへの参加」の比率が高く、19名以下の団体は「特にない」の比率が低くなっている。
図表3−40 自治会・町内会への依頼事項
図表3−41 会員数別の自治会・町内会への依頼事項
正会員合計 |
〜19名 |
20〜49名 |
50〜99名 |
100〜199名 |
200名〜 |
合計 |
行事などへの参加 |
22 |
12 |
3 |
3 |
11 |
51 |
広報 |
9 |
4 |
2 |
0 |
2 |
17 |
講師などの派遣 |
5 |
1 |
1 |
0 |
2 |
9 |
活動場所の提供 |
14 |
10 |
3 |
1 |
5 |
33 |
機材などの貸与 |
5 |
1 |
2 |
0 |
1 |
9 |
活動資金の援助 |
10 |
4 |
1 |
0 |
6 |
21 |
特にない |
13 |
13 |
6 |
2 |
5 |
39 |
その他 |
4 |
2 |
1 |
0 |
0 |
7 |
合計 |
82 |
47 |
19 |
6 |
32 |
186 |
[14] 活動上の課題(立ち上がり初期段階の基本的課題が多い)
活動上の課題として、「重要な課題」と「その他の課題」を合わせた比率は、「会員の高齢化が進んでいる」が37.1%と最も多く、「活動に参加できる会員が少なく、活動が拡大していかない」、「運営スタッフが不足しており、特定の者に責任・作業が集中する」、「新規の会員が思うように集まらない」の3項目が34.7%で続いている。これらはいずれも会員に関する課題である。これら以外に、20%以上の項目は、「活動資金が不足し、思うような活動ができない」(26.6%)、「会員が団体活動以外で忙しく、集まる時間が取れない」(22.6%)、「活動に伴う事故への責任・保険などに不安がある」(22.6%)、「活動の中心となる指導者やリーダーが足りない」(21.0%)である。一方、情報、活動インフラ、取り巻く環境に関する課題は、最大で12.9%である。
19名以下の団体の30%以上が課題として挙げたのは、「運営スタッフが不足しており、特定の者に責任・作業が集中する」、「活動資金が不足し、思うような活動ができない」、「新規の会員が思うように集まらない」の3項目である。一方、200名以上の団体は、この3項目のほか、「活動の中心となる指導者やリーダーが足りない」、「会員が団体活動以外で忙しく、集まる時間が取れない」、「活動に必要な技術や知識の研修機会が不足している」、「活動に伴う事故への責任・保険などに不安がある」の項目も30%以上が課題として挙げている。
また、19名以下の団体には、全体の比率より10%以上も高い課題はなく、逆に、「会員の高齢化が進んでいる」という回答は全体平均よりも10%以上低い。一方、200名以上の団体は、全体の比率より10%以上も高い課題として、「活動の中心となる指導者やリーダーが足りない」、「活動に必要な専門知識や技術を有する人材がいない」、「会員が団体活動以外で忙しく、集まる時間が取れない」、「活動に必要な技術や知識の研修機会が不足している」、「活動資金が不足し、思うような活動ができない」、「活動を拡大していくノウハウがない」、「活動に必要な外部の相談相手や協力者が得にくい」、「コピーやファクシミリなどの事務機器が不足している」、「会合や打合せ場所の確保が難しい」がある。
このような違いは、小規模団体は活動量が少ないとともに活動歴が短い団体が多く、まだ課題にあまり直面していないためという捉え方もできるが、市民団体は会員数が多くない方が活動しやすいという見方もできる。