報告3-2
ボランティアの学びを支えるプログラム
「1年間ボランティア計画」の取りくみから
日本青年奉仕協会:JYVA
1967年に創設された文部科学省所管の社団法人。民間ボランティア活動推進機関として、国内外のボランティア・グループや団体・学校・企業・研究機関などとネットワークを築き、ボランティアに関する相談、活動の場の提供、研究開発、出版、国際交流などを行う。
1 「1年間ボランティア計画」とは
日本青年奉仕協会は、「何かやりたいがチャンスがない」「気持ちはあるがやり方がわからない」という若者に、全国各地でワークキャンプを実施するなど、社会課題に対して汗を流し、活動のあり方を学び合う機会を提供する多彩な活動を展開してきた。
そのなかの大きな柱のひとつに「1年間ボランティア計画(通称:ボランティア365)」がある。これは、1年間じっくり腰を据えてフルタイムで活動するボランティアを全国から募集し、活動先に派遣するプログラムである。1979年にたった1名の参加者からスタートし、今年は第23期生59名が全国で活動している。
活動領域は教育、社会福祉、保健医療、自然環境、人権、地域振興などの分野に広がり、活動先は社会教育施設や小規模福祉作業所、離島の自治体、ホスピスなどバラエティに富んでいる。
ボランティアは18〜30歳を原則としているが、参加動機はさまざまである。「自分を変えたい」「自分を見直したい」「新しい体験、出会いをもとめて」「社会を変えたい」…。
自己開発、人生の軌道修正、目的発見に向かう若者はこの計画のなかでさまざまな壁にぶつかることとなる。