3.4 航海用電子参考図データフォーマットヘ変換
航海用電子海図(ENC)データ(以下ENC)を、航海用電子参考図(ERC)データ(以下ERC)フォーマットに変換する上で、まずデータの記述の方法が根本的に異なるため、ENCを解析しながらERCを構築する形式となった。
根本的な違いの例としては、
ENCではエリア(面)で記述されているものがあるが、ERCデータでは、線データとして扱っており基本的には線形が全くダブるようなことの無いデータとしている。
また、ENCでは同じ座標に複数のオブジェクトが記述されているものがあるがERCでは、基本的には1つの点データとして扱っておりダブるようなことの無いデータとしている(例外として、灯と無線局は同じ座標で2点としている)。
たとえば、危険区域などは、危険区域線および海岸線で1つのエリアとして構成され、単純にエリア線を危険区域線としてERCに取り込むと、海岸線と危険区域線がダブってしまう。(現状のERCでは、海岸線を優先している。)
この場合、海岸線を優先し危険区域線は海岸線とダブった部分を除いたものとした。
灯台などの場合、同じ座標に
JP340JBC 東京灯標
FE0000005093 主 LNDMRK
FE0000001820 従 LIGHTS
FE0000001821 従 RTPBCN
FE0000001822 従 SYSTAT
FE0000005527 OFSPLF
以上のようにENCでは、建物があり灯や信号所というオブジェクトが複数ある形式となっている。
ERCの点データフォーマットでは、1点につき分類は1種類のみとしているのでそのまま取り込めないため灯を優先し取り込むこととした。