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<参考3:TrustActのスキーム図>

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3.2.2 e-PaymentPlus

e-PaymentPlusは、TrustAct上で実現されるアプリケーションであり、一言で言うと、支払い保証のスキームです。

上記の例で、買手企業は、買手企業の取引銀行に対して、発注書に支払保証をつけてくれる様、求めます。同銀行は、買手企業に対する信用供与が可能な場合、販売企業の取引銀行経由、販売企業に対し、支払保証を行う旨を通知します。ここに至って、現状の信用状に類似する機能が、電子的に行われることが可能となっています。

 

3.2.3 TrustActおよびe-PaymentPlusの今後の展開

TrustActおよびe-PaymentPlusは、平成13年度に、SWIFTにおいて仕様の確定とパイロット運用が行われる予定であり、14年度には、実用化が開始される予定です。

 

3.3 Bolero (Bill of Lading for Europe)

 

上記のように、Identrusや、SWIFTのe-commerceへの取組によって、電子商取引の展望が相当に開けてきました。支払保証という信用状類似の機能も登場しました。

しかし、これまでのスキームの中には、貿易業務の重要な主体である、船会社や保険会社等は登場しません。船荷の所有権を表象する重要な有価証券(船荷証券、Bill of Landing)も登場しません。

これまでのスキームに、貿易業務として欠けている機能・要素を、補完可能なプロジェクトとして、Boleroがあります。

 

 

 

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