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図7 EDIロードマップ

 

現在までに、従来型EDIにより大きな成果を上げ、かつビジネスプロセスの変革に余り影響を受けないEDIは従来型のまま継続するでしょう。さらに、現在の開放型ネットワークの信頼性や容量が格段の進展が無い限り、ジャストインタイムなどのミッション・クリティカルなEDIアプリケーションは従来型EDIの安定運用を望むでしょう。

現状、Web-EDIの導入などによりEDIの裾野を広げようとしている業界では、簡易EDIかオブジェクト指向EDIへ移って行きます。その内、限られた業界グループ内でほとんどのビジネスプロセスが完結し、オープン性のメリットより外部の干渉の方が、荷が重いと思われるところでは、独自方式の簡易EDIが数多く生き残っていくでしょう。

 

オブジェクト指向EDIへ一直線に進んでゆくのは、ビジネスプロセスの変革が早く、グローバルなオープン市場での取引きを必要とする企業や業界です。これらの企業や業界は、IT業界の競争と協調をテコに、相互運用性のあるオブジェクト指向EDIの採用で、グローバル電子市場を形成することにしのぎを削ることとなるでしょう。

 

(菅又久直)

 

 

 

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