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その状況下で、最初に注目されたのがWeb-EDIを中心としたインターネットEDIで、これによりEDI導入の費用と手間は大幅に改善されました。しかしながら、Web-EDIでは運用時に人手の介入を必要とするなどの弊害もあって、現在ではXML/EDIが注目されているわけです。しかし、XML/EDIも固有の構文規則に縛られたメッセージの交換の域を出ない以上は、柔軟性の課題は解決できず、グローバルなオープン市場で活用されるには、今一つのジャンプが必要となります。それがオブジェクト指向EDIなのです(図6)。

 

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図6 電子商取引のためのIT技術目標

 

しかしながら、EDIが対応しているアプリケーションの特性や、企業・業界の環境により、将来的に全てのEDIがオブジェクト指向型になるとは思えません。

筆者は、EDIの将来として、従来型バッチEDI、XMLによる簡易EDI、およびXMLをベースとしたオブジェクト指向EDIの3つの形態が併存して行くと予想します。

 

 

 

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