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コアコンポーネント・チームの作業の基本方針としては次のことが決められています。

・シンタックス非依存。

・X12、EDIFACTなどの経験を生かす。

・オブジェクト指向デザイン原則を利用する。

・基本的な仕様と特殊な仕様を分離する。

・短期的ソリューションとしてのDTDと長期的解決策であるXMLスキーマ間の橋渡しをする。

・EDI、XML、UNレイアウト・キー(国連標準書類様式)を相互運用可能とする。

・短い間隔で利用可能な仕様を遂次策定し公表する。

・グローバルで多国籍のモデルを作成する。

・ISO 11179(メタデータ標準)規則に準拠する。

・再現可能な結果を生成する方法論を採用する。

 

3.5 <メッセージ・パッケージングおよび搬送・チーム>

 

当プロジェクト・チームは、ebXMLのオブジェクトを安全に搬送できるように、汎用的で効率的なトランスポート・システムを定義することです。そのため、既に実用化されているかまたは提案されている幾つかのトランスポート標準候補が、ebXMLのトランスポート機構の要件に合致するかどうかを評価し、機能強化と改善を図ることを中心に作業を進めています。

 

ebXMLのトランスポート層の要件としては次のものが含まれています。

・ビジネス文書をパッケージング(envelope)する方法を提供。

+関連するメッセージをまとめる

+メッセージの物理的な宛先と論理的な宛先の指示ができる

・信頼性の高いメッセージングが可能。

・ドキュメントが宛先にちゃんと届いたかどうかを確認できる。

・単一または複数の宛先へのメッセージのルーティング、ブロードキャスティング、ストリーミングができる。

・アプリケーションレベルで標準化し、複数のトランスポート・プロトコルをサポートする。

・セキュリティの維持、デジタル署名による否認防止、個人情報保護と暗号化の機能提供。

・トランザクションやドキュメントの監査性を提供。

・サービス品質として、

+プロセスやトランザクションが指定の時間内に完了する

+トランザクションと非トランザクションの明確な区別

+サービスネゴシエーションのレベル別管理

+サービスが利用可能などうかのチェック機能

+トランザクション状態の照会

+プラットフォームに依存しない相互運用性

+再起動とリカバリ

・中小企業から大企業までの拡張性の提供。

・当初の限定的なスコープから将来の機能拡張への対応。

 

 

 

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