3.3 <技術アーキテクチャ・チーム>
当チームはebXMLの関連技術アーキテクチャの開発と文書化を行います。
技術アーキテクチャ(TA)仕様は、ebXML仕様の技術的な原則を定義することを目的としています。
ebXML技術アーキテクチャにおいて考慮している主要な要件は下記の通りです。
・電子的手段による一時的もしくは定常的な取引当事者間のビジネス・プロセス統合の全体像を提供すること。
・ビジネス・プロセスの統合に関して取引当事者が事前に面倒な個別協定を結ぶ必要性をなくすこと。
・e-ビジネスの分散プロセスに関する、高度でビジネスを中心に据えた見方を提供すること。
・個々の技術的なソリューションから独立したビジネス・プロセスを実現すること。
・標準的なイントラ・ビジネス・プロセスに関するライブラリを提供すること。
・長期的な投資を保護しつつ、新しいビジネス・プロセスとその実現技術の双方を同時に発展できるようにすること。
・企業内部で新しいシステムと従来のシステムを統合すること。
・既存のテクノロジや規格を有効に利用すること。
ビジネス関係者からITベンダーまで、いろいろな立場の人が理解できるように、ebXMLを視覚的に表現することは非常に重要です。他のグループから寄せられた作業成果に基づく定義は技術用語で書かれているが、IT専門家以外の人にも理解できる文書として提供する必要があります。定義の内容は非技術的な図を用いて表わされ、各要素には詳細な技術情報を参照できるハイパーリンクが用意されるでしょう。
また当技術アーキテクチャは、ebXMLにかかわる次のようなデザイン規則も規定します。
1. すべての準拠デバイス、アプリケーション、要素に関するデザイン規則を定義。
2. ebXMLに関する構文準拠要件を定義する。これはXMLスキーマまたはDTDの選択に関する議論ではなく、ebXMLの認定条件を定義するための性能基準として用意される。
3. 通信基盤となるメッセージ・プロトコル(要求/応答)の規則集合の定義。
4. 既存のシステム(EDIなど)をebXMLグローバル・アーキテクチャに拡張するためのメカニズム。
5. リポジトリに関する技術的要件を定義する。
3.4 <コアコンポーネント・チーム>
コア・コンポーネントを整合的に構築するための方法論とガイドラインを定義し、再使用可能なコア・コンポーネントを開発します。それには、重要なビジネス情報モデル用のメタデータの定義、拡張性に関する規則、コアコンポーネントを登録承認するための手順、既存のEDIディレクトリからコア・コンポーネントを取り出すための手法の定義も含まれます。