OASISはXML業界で世界初のポータル・サイトであるXML.org (www.xml.org)も運営しています。XML.orgにはXML業界仕様のカタログがあるほか、XML.orgのレジストリとリポジトリも開発されています。XML.orgのレジストリとリポジトリでは、XMLスキーマに自動アクセスしてe-コマースやB-to-B取引を行えるほか、ツールやアプリケーションの相互運用性も保証されるよう考慮されています。
ebXML標準の実現で得られる利点は次のような事でしょう。
・e-ビジネスの豊富な経験に基づいて開発されたオープンなXML規格を利用することができる。
・単一のグローバルな電子市場が実現され、すべての参加者がその規模に関係なくインターネットによるe-ビジネスを平等に行うことができる。
・EC/EDIに対する既存の投資を有効に利用して、既存顧客と新規顧客の両方にe-ビジネスの機会を拡張することができる。
・現在および将来のXML投資の便宜が図られる。
またebXML標準を普及させる手段としては以下の考慮が必要です。
・OASISとUN/CEFACTの総力を結集して、グローバルで安全なビジネス・プロセスを実現する。
・オープンなebXMLインフラストラクチャに関する技術仕様を制定する。
・世界の専門家の知識に基づいて技術仕様を制定する。
・他の推進団体や標準開発団体との協同作業を行う。
・既存のEDI知識や経験を有効に利用する。
・各業界のリーダーに、ebXMLインフラストラクチャの採用を働きかける。
・ebXMLの参加者の要望を実現するような技術仕様を作成する。
以上の目的と手段を実現するために、ebXMLイニシャチブは図5に示す8つのプロジェクト・チームを結成しました。