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1.3 Web型

 

インターネットの世界で最も良く使用されているのが、前述の電子メールとホーム・ページ検索でしょう。これは、情報の提供者がWebサーバーを持ち、当該Webサーバーを利用者端末のブラウザで情報を検索したり、Webサーバーへ回答情報を返信したりするアプリケーションに利用されています。このとき使われているプロトコルがHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)です。このプロトコルをEDIに応用するのが、Web-EDIです。この場合、Webとブラウザーは対等でないため、N対NのEDIには不向きで、通常は1対NのEDIで使用されています。一見、オープン化が推奨されるEDIの世界に逆行するようにも見えますが、EDIの裾野を広げるのには役に立っています。すなわち、社内の機械化の進んでいない中小企業をもEDIのパートナーに取り込もうとしたとき、Webブラウザ方式であれば、中小企業側にはパソコンと一般的なブラウザ(Netscape、Explorerなど)さえあれば、Webサーバーを構える大手企業とすぐにでもEDIを始めることができるからです。

これらインターネットEDI方式の内、クライアント・サーバー型で企業内に構築してきた情報システムを容易に拡張でき、クライアント側は通常のパソコン以外に特別な初期投資が不要で、且つインタラクティブEDIにも対応可能なWeb-EDIが注目を浴びて、かなりの普及を見ています。

しかしながら、このWeb-EDIは、使用する情報表現方式が人とのインターフェイスを重視したHTML(Hyper Text Markup Language)であるがために、ブラウザー側で常に人の操作が必要となります。

 

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図1 Web-EDIの課題

 

 

 

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