1.3.2.2.2 法的側面からの考察
隔地取引形態の物品売買契約では、売買当事者は、通信手段を用いて契約を締結し、運送・保険・金融の3つの主要機関を使用して、物品引渡と代金支払を履行しますが、CIF契約はこれらの機関を有効に利用するために作られた取引慣習で、約150年にわたって使用されてきた典型的な貿易契約です。このような貿易契約が、電子商取引でも可能なのか、この場合、船荷証券だけでなく、保険証券、インボイスその他の船積書類のEDI化ならびに為替手形のEDI化をすれば、すべての問題が解決するのかといった疑問が生じます。ここでは、国際物品売買契約における流通性船荷証券の役割について考察し、流通性書類の要件、EDI化への取組みの現状および電子式船荷証券に関するCMI規則について調査研究を行いました。
1.3.2.3 EDENおよびBOLEROプロジェクトに関する最新情報の評価
BOLEROプロジェクトおよびEDENプロジェクトの進捗状況に関する情報の入手に努め、本特別委員会の立場から評価を行いました。
1.3.3 平成10年度報告書の主要内容
第1章 序論
第2章 各論
I. 流通性書類等貿易金融EDI化に関する各業界からの評価
1. 商社等荷主業界からの評価
2. 船社業界からの評価
3. 損保業界からの評価
4. 銀行業界からの評価
5. 港湾業界からの評価
II. EDI化実現のための考察
1. 技術的側面からの考察
2. 法的側面からの考察
(1) 物品売買契約における船荷証券の役割
(2) EDI化実現のためのルール
3. UN/CEFACTの取組み
(参考)現行プロジェクトの現状
1. Boleroプロジェクト
2. Edenプロジェクト