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OM≦0.045+(0.015/200,000)(400,000-C) for 200,000m3≦C<400,000m3

OM≦0.045 for C≧400,000m3

(2.4.5)

現実的な管径で基準を満足できるようにするために、移送装置のない場合の仮想油流出量に対して、移送により30%流出量を削減できるように基準案を策定した。これは、移送装置が30%の油流出低減効果しかないということではなく、破口面積が1m2の場合に低減効果30%以上を要求するということであり、損傷規模がもっと小さければより大きな効果が期待できる。たとえば、ダイアモンドグレース号程度の損傷で破口面積を0.3m2とすると、大略60%の低減効果が期待できる。結果として、基準案のクライテリアは次のようになる。

OM≦0.042 for C≦200,000m3

OM≦0.0315+(0.0105/200,000)(400,000-C) for 200,000m3≦C<400,000m3

OM≦0.0315 for C≧400,000m3

(2.4.6)

このクライテリアを試設計移送配管の計算結果に当てはめた結果を図2.4.1に示す。船の大きさに係わりなく500φ程度の配管径で基準案を満足できることがわかる。

 

010-1.gif

図2.4.1 CRITERIAの設定案

 

 

 

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