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1-4 貿易

 

バングラデシュの輸出構造は近年大きく変化している。84/85年度までは伝統産品であるジュート、同製品及び茶が輸出の60%を占めていたが、97/98年度には総輸出の8.4%にまで下がっている。それに代わって、縫製品、冷凍エビ・魚類、皮革等の非伝統産品の輸出が伸びを示し、これら全体で総輸出の82.3%を占めている。

97/98年度の輸入は資本財輸入が全体の27.5%を占め、次いで繊維品が16.8%、紡績糸が4.3%、石油製品3.9%等の順になっている。この内、繊維品と紡績糸は近年急速に伸びている輸出用縫製品用の素材料である。

97年の貿易相手国別輸出額は米国が最大で35.5%を占め、英国、ドイツ、フランス、イタリアがこれに続いている。最近では香港、シンガポールヘの輸出が増えている。輸入相手国では近年関係改善が高まったインド及び通貨の下落で競争力が高まったアジア諸国が目立つ。順位はインド、中国、日本、香港、韓国、米国、英国となっている。以下、表4-3及び表4-4にバングラデシュの輸出入バランス、及び主要輸出入品目を示す。

 

表4-3 輸出入の推移(IMF統計、暦年べース)

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出所:IMS/IMF 2000年7月号

 

表4-4 主要輸出入品目

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出所:Bangladesh Recent Economic Developments March 2000, IMF

 

 

 

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