表4.3は、引渡しが2000年以前と以降のRoPax新造発注状況を比較したものである。ギリシャ国内航路向けの7件の発注すべてが2000年以降の引渡しとなっており、さらに7隻が2000年以降、ギリシャ/イタリア航路に加わることとなっている。ティレニア海航路では1988年から99年までに7隻が引き渡されているが、2000年以降さらに8隻の新造船が加わる。カナリア諸島およびマデイラ向けのスペイン国内航路のRoPax船腹は2隻から4隻に倍増する。
北ヨーロッパでは現在のところRoPax新造発注の大半は英国航路向けで、北海航路には引渡済の6隻に4隻が、アイルランド海航路では同じく6隻に4隻が、海峡横断では6隻に1隻が2000年以降加わる。スカンジナビア・バルチック海航路ではドイツ/スカンジナビア航路のRoPax5隻に2隻が追加される。
表に示した他のRoPax航路は、その大半がスカンジナビア・バルチック海であるが、RoPax追加投入の計画はなく、成熟した航路となっている。