日本財団 図書館


表4.1 1988年から2003年までに引渡の主要航路別のRoPax発注状況

050-1.gif

 

しかし、2000-2003年に引渡し予定の発注については、その様相は大きく変わってくる。発注の70%はA3型RoPaxで、また東地中海の比重が高く、また、新造計画の40%がこの水域の航路向けとなっている。(一部は東・西地中海を結ぶ航路向けとなっている。)英国、アイルランド、西地中海の航路では穏当な発注状況が見られるが、スカンジナビア・バルチック海航路ではRoPax新造計画はきわめて低調である。

 

表4.2 2000年から2003年までに引渡の航路別のRoPax発注状況

050-2.gif

 

表4.3は、引渡しが2000年以前と以降のRoPax新造発注状況を比較したものである。ギリシャ国内航路向けの7件の発注すべてが2000年以降の引渡しとなっており、さらに7隻が2000年以降、ギリシャ/イタリア航路に加わることとなっている。ティレニア海航路では1988年から99年までに7隻が引き渡されているが、2000年以降さらに8隻の新造船が加わる。カナリア諸島およびマデイラ向けのスペイン国内航路のRoPax船腹は2隻から4隻に倍増する。

北ヨーロッパでは現在のところRoPax新造発注の大半は英国航路向けで、北海航路には引渡済の6隻に4隻が、アイルランド海航路では同じく6隻に4隻が、海峡横断では6隻に1隻が2000年以降加わる。スカンジナビア・バルチック海航路ではドイツ/スカンジナビア航路のRoPax5隻に2隻が追加される。

表に示した他のRoPax航路は、その大半がスカンジナビア・バルチック海であるが、RoPax追加投入の計画はなく、成熟した航路となっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION