4.8 航路別シェア
1988年から2003年までに引渡(予定を含む)のRoPax船のうちヨーロッパ域外(大半は日本)の運航が予定されているものは15隻に過ぎない。その他は北ヨーロッパと地中海の航路にそれぞれ54隻、51隻とほぼ等分されている。さらに北ヨーロッパでは英国航路が27隻、スカンジナビア・バルチック海航路が25隻、地中海では西地中海航路が28隻、東地中海が23という配分となっている。このようにRoPaxはヨーロッパ各航路の間にきわめて均等に分布しているといえる。
しかしRoPaxの船型別で見ると分布はそれほど均等でない。英国航路では28隻中15隻とA1型の比重が大きいのに対して、東地中海では全船がA3型である。英国航路でA1型が好まれるのは貨物輸送量が大きいためであり、A3型が東地中海で優勢なのは、特に旅行シーズンに旅客/乗用車の輸送量が大きいためである。(ただし、オフシーズンには貨物が主力になる)