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d. イギリス/スカンジナビア

この航路では貨物の急増が見られ、トレーラ輸送量は10%前後の伸びを示しているが、旅客数は15%減少している。

 

輸送量と運航会社の市場シェア

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*) Nor-CargoとFred OlsenのSemi-RoRoサービスを除く。

c) 概数

 

最近の状況

・RoRoの輸送量は力強い伸びを示しているが、旅客数は減少している。

・Scandinavian Seaways:旅客/乗用車輸送量の減少から、4航路を2航路に削減した。

・Tor Line:既存船4隻の代替として、大型化・高速化したRoRo船3隻の引渡しを受けた。これにより往復所要時間は従来の48時間から36時間に短縮される。Tor Lineは1999年にFred Olsenのノルウェー/イギリス航路権と船隊を買収している。

・DFDS:デンマークのscandinavian SeawaysとスウェーデンのTor Lineを所有しているが、両子会柱の関係をさらに緊密化して大型RoPaxを投入する兆候は見られない。

 

e. イギリス/イベリア(約500海里)

運航船腹は現在P&OとBrittany Ferriesのクルーズ・フェリー2隻に限られ、1998年には旅客38万名、乗用車82,000台を輸送したが、トレーラは埋め草として7,000台を運んだに過ぎない。現在50万台弱のトレーラがフランス経由の陸路で運ばれているので、この一部が長距離航路にシフトされる可能性があり、長期的に見れば比較的大型のRoPaxにはかなりの潜在需要があると見られる。

 

f. アイルランド―フランス(250-300海里、船内泊)

この非常に小規模な航路は、頻度に勝るランドブリッジ・ルートと海峡トンネルにシェアを奪われている。

 

 

 

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