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新世代のRoPaxが欧州市場に及ぼす影響

 事業名 基盤整備
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


各種のRoPax

ヨーロッパで貨物・旅客輸送に従事している船舶は多種類にのぼる。一方の極には旅客だけを乗せる高速フェリーがあり、他方の極には貨物専用のRoRoフェリーがあるが、後者の場合はトレーラあるいはmafiトレーラに乗せたコンテナを運転者なしで運ぶことになる。短距離航路で運航しているような運転手つきのトレーラを運ぶフェリーのように運転手を乗せることになると、旅客フェリーの要素がどうしても入り込むことになる。運転手は旅客であり、観光客に与えられるような最低限の法的保護を受けることとなる。航路が長くなれば、船室を必要とすることもある。

ここではRoPaxを、貨物積載能力が大きい船型と定義し、RoPaxと在来型貨客フェリーの区分の基準として車線長1,000メートル(LM: Lane Meters)を採用した。RoPaxのカテゴリーはさらに区分され、その一つはトラック又は乗用車の運転者と乗用車の搭乗者のために、若干の乗客用設備を備えたA1型RoPaxである。これは在来型の貨物フェリーから一線を画したもので、運転者なしのトレーラより運転手つきのトレーラに重点を置いている。典型的なA1型Ropaxの航路はアイリッシュ海であるが、バルチック海にも進出してきている。StenaがHarwich-Hook of Holland航路にHSSを投入したとき、最初は在来型貨物フェリーを補完的に配船したが、現在では投入船舶をA1型RoPaxにグレードアップしている。

A2型RoPaxは、本質的には、短距離航路用のデイ・フェリーで、昼間の乗客及び車両用の大収容能力を備え、運転者または乗用車搭乗者向けにわずかながら船室を備えたものもある。この種の船舶の代表的な投入航路は英仏海峡である。

A3型RoPaxは広い乗客区画と船室を備えたオーバーナイト・フェリーである。Hull/Rotterdam、ギリシャ/イタリア、ジェノヴァ/サルディニア、ジェノヴァ/バルセロナ、またストックホルムとフィンランド間のバルチック海航路など、中長距離の航路に向いている。A3型RoPaxは、さらに以下の2種類に大別される。

a. 船室(一部は夜間仮眠しやすいような航空機式の座席)を主体として多数の乗客をできる「クルーズ・フェリー」。バルチック海などに配船されている。

b. 旅客設備は比較的小規模で相対的に貨物の比重の大きいフェリー。船室を求める旅客の要望にも応えているので、この分類内での相違は概して貨物/旅客の比率ということになる。この種の船舶は、例えば北海などで、旅客運賃により補完的収入を得ようとする貨物輸送事業者が運航している。

以上の船舶はいずれもRoPaxの基準に当てはまるもので、それぞれが異なった需要に適しており、本来の定義に照らして、どれかが他よりRoPaxとして一層典型的ということはない。

高速フェリーとは本質的に旅客指向のフェリーで、貨物を運ぶものはきわめて少ない。軽量で、アルミ船体のものも多く、ガス・タービンあるいは高速ディーゼル推進を採用している例が多い。速力は30-45ノット、大半は双胴船だが、最近建造された大型船では半滑走式単胴船も出てきている。

高速フェリーが出現して在来型の貨客フェリーから旅客を奪い、旅客に対して乗り心地とスピードの向上をもたらした。このジャンルは、貨物RoRoやRoPaxを補完する役割を果たしている。

 

 

 

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