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新世代のRoPaxが欧州市場に及ぼす影響

 事業名 基盤整備
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


非常に短距離の航路ではあまり目立たないが、中長距離の航路では、貨物運送事業者と旅客の間には根本的な利害の対立がある。例えば貨物輸送の都合からいえば、朝できるだけ早い時間に出港させたいところだが、旅客は一般に常識的な時間の出港を好む。

それぞれのタイプの船舶が個々の航路とまで行かなくても、特定のタイプの航路向けに設計されているので、船隊の全体構造の変化は、市場の展開に応じて徐々にしか進まない。市場の展開で最も基本的な要素は旅客数と貨物量の継続的増加で、その影響は、同型船のスピード・アップよりも船型の大型化という形で現れている。RoPaxA型と在来型の貨客フェリーB型との一つの相違点は船型であり、輸送量の増大とともにA型が次第にB型に取って代わることになる。同時に、貨物か旅客への特化から貨客兼業に移行する傾向が明瞭で、この分野にRoPaxも投入されている。旅客輸送による付加的な収入を狙って貨物専用フェリーをRoPaxまたはB型在来船に変えても、その航路に旅客輸送需要が存在しなければ仕方がない。旅客輸送は貨物輸送とは全く別種の輸送事業である。決定的な相違点は季節性にある。特徴的な事例として、貨物及び旅客輸送を個々に行っていたものを、全シーズン型RoPaxに転換し、夏場の旅客を高速フェリーでサポートするという手法が採用されている。

 

 

 

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