鉄鋼生産者協会は、ジョーンズ・アクト規制のため、次のような事態が発生していると主張している。
・国北西部から外国船でアジアに屑鉄を輸送した方が、ジョーンズ・アクト船で米国メキシコ湾岸へ輸送するよりも安い。
・プエルトリコの鉄鋼バイヤーはジョーンズ・アクトにより輸送費が割高となるため、米国よりもベネズエラから買い付ける。
根本的に、ジョーンズ・アクト規制のおかげで、一部の米国鉄鋼メーカーは製品を国内市場に販売できず、外国競争相手にビジネスを奪われている。
鉄鋼生産者協会は、米国環境規制、移民法、労働者衛生安全規制に従うことを条件に、米国沿岸航洋輸送への外国船の参入を認めるジョーンズ・アクト改革を提案している。同協会はまた、米国港湾間の貨物輸送で競合しようとする外国所有の海運会社に、米国企業としての登録を義務づけ、米国納税義務を負わせることを提案している。