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1. 議会における支持派、改革派

 

米国議会における、ジョーンズ・アクト及び旅客船サービス法支持派、改革派の主立った議員(現役のみ)について、そのプロフィールを概説し、それぞれの立場に至った動機について簡単に分析する。

 

a) サム・ブラウンバック上院議員(共和党、カンサス)―改革派

 

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カンサス州のサム・ブラウンバック議員は、1998年11月に再選され、6年間の任期を務めることになる。ブラウンバック議員は総選挙で33ポイント差、65%の票を獲得して当選した。同議員は1996年に任期途中で大統領選出馬のために辞任したボブ・ドール上院議員の後任として、カンサス州の第32代上院議員として選出され、1997年1月7日にカンサスの上級上院議員となった。

第106議会で、ブラウンバック議員は厚生・教育・労働・年金委員会、通商・科学・運輸委員会、外交委員会、合同経済委員会の4つの主要な委員会のメンバーを務めている。

外交委員会近東・南アジア小委員会の委員長として、ブラウンバック議員は当該地域の米国外交政策の策定に積極的な役割を担ってきた。ブラウンバック議員はまた、国際市場での米国農業輸出を援助する貿易政策を精力的に提唱している。

上院議員となる前には、カンサスの第二選挙区から選出され下院議員を1期務めていた。下院時代、ブラウンバック議員は、連邦政府の規模と介入を減らし、議会を改革するという信念を追求し、1994年当選の新人議員の中でリーダー格であった。ブラウンバック議員は、自由市場改革と連邦政府による規制、税制上の負担を軽減する法案を要求する新人議員グループであるニュー・フェデラリスツを率いた。

サム・ブラウンバック議員は1956年11月12日生まれで、カンサス州パーカー近郊の農家で育った。同議員は今も同地に農場を所有している。ブラウンバック議員はカンサス州立大学で農業経済専攻で科学学士号を取得、カンサス大学から法学学士号を取得した。

 

 

 

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