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9) 1998年農業海運救済法(H.R. 4236)

 

提出日:1998年7月16日提出

提案者:N. スミス下院議員

共同提出者:ステンホルム議員、シェイファー議員、マッキントッシュ議員、ドゥーリー議員、ダン議員(9/15/98に共同提出者として名を連ねたが、9/23日にこれを撤回)

1998年農業海運救済法:1920年商船法を修正し、特定の農産物、バルク貨物の内航輸送における外国建造船の使用禁止を制限する法案。

 

ニック・スミス下院議員(共和党ミシガン)は、もう一つのジョーンズ・アクト規制緩和法案を提出した。1998年農業海運救済法(H.R. 4236)は1998年7月16日に提出された。同法案は、特定の非コンテナ農産物貨物、バルク貨物の内航輸送における外国建造貨物船の使用禁止に一部免除を設けるものであった。

スミス議員は、「ジョンーズ・アクトは米国の農業従事者の輸送の選択肢を制限し、米国市場において外国の生産者と競争する能力を損なっていると確信している」「米国の東西いずれの海岸でも、五大湖でも、グアム、アラスカ、プエルトリコ、ハワイ向け航路でも、運航しているバルクキャリアは存在していない」「外国の生産者は米国市場向けに競争力のある国際運賃で農産物を輸送することができるのに、米国生産者にはこれができないため、競争上不利な立場に立たされている」と語った。

同法案は、外国建造船舶による米国港湾間の穀物その他の商品貨物の輸送に対してジョーンズ・アクトの適用を免除するものであった。ロブ・クォーテル率いるジョーンズ・アクト改革同盟は1998年6月に同様の方向に戦略を転換することを発表していた。クォーテル氏の提唱する政策と同様に、H.R. 4236は米国運航者が国際市場で外国建造船を購入することを認めていた。スミス議員は、「時代遅れの海事法のおかげで農業荷主が利用できる国内バルクキャリアは存在しない。米国造船所で航洋船を新造すると法外な値段になるため、ジョーンンズ・アクトの下で国内船隊は衰退した。実際、過去35年間に国内建造されたバルクキャリアは2隻しかない」と述べた。

 

 

 

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