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395kw以上のタグ/トウボート

タグ/トウボート(365kw以上)の米国における受注数は1992年以来年間平均31隻となっている。今後、この傾向が大幅に変るような要素は今のところ存在しない。そのため、今後10年間のタグ/トウボートの受注は年間30隻から35隻で推移すると考えられる。

 

オフショア支援船

1992年以来、100GTを超えるオフショア支援船は年間7隻しか建造されていない。しかし、今後もこのような低い受注率が続くことはないと考えられる。オフショア部門は最近上向いてきており、今後5年間のオフショア支援船建造率も上昇が期待される。現在稼動中の407隻のオフショア支援船を建造30年で代替建造するだけでも、年間平均13隻から14隻の引き渡しが行われなければならない。今後10年間に米国造船所は、100GTを超える大型オフショア支援船を年間10隻から15隻受注すると考えられる。メキシコ湾の石油生産事業が活発化しているのを受けて、前半の建造率が高めになるであろう。米国オフショア部門向けに新しく建造されるオフショア支援船は、従来のものより長距離・高耐航性のものとなるであろう。

 

その他の船舶

浚渫船、オフショア建設作業船のようなその他の船種の受注が時折発生する。しかし、これは米国造船所にとっては主要な市場ではない。上方予測としては、今後5年の間に2隻から3隻の浚渫船のような大型船の受注が見込まれる。下方予測としては、その他の船舶の受注数はゼロとなる。外洋大陸棚における作業に従事する建設作業船については、一般に外国建造が認められているため、メキシコ湾におけるオフショア事業の活発化が見込まれるにもかかわらず、パイプ敷設船、地震探鉱船等の大型建設作業船の大部分は、コストの低い外国で建造される公算が強いことがこの市場傾向の一因となっている。

 

 

 

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