日本財団 図書館


トーテムがさらに1隻を建造する可能性があることを除けば、今後5年から10年の間にアラスカコンテナ船航路向けには新船建造需要は存在しない。既存のCSX船3隻はまだ建造後13年であり、トーテムはNasscoに2隻の新造を発注済みである。この5または6隻でアラスカ航路は十分カバーできる。

今後10年間の内航コンテナ船新造契約は全体で8〜15隻と考えられる。

 

今後10年間の内航コンテナ船建造契約予測

032-1.gif

 

クルーズ船

内航クルーズ船市場の規模は限られており、既に発注されている2隻で今後の需要を満たすには十分かもしれない。しかし、インガルスはクルーズ船建造市場に狙いを定め、現在受注しているハワイ航路向けの2隻のクルーズ船建造契約を足がかりとする計画である。実際に建造を行ってみて、それでもインガルスがこの市場に関心を持ちつづけるかどうかはわからない。上方予測では、今後10年間にさらに3隻の内航クルーズ船の発注があると考えられる。下方の予測では、クルーズ船発注はゼロとなる。

 

小型旅客船

100GTを超える小型旅客船建造契約は1992年以来年間平均7隻を数えている。これには、フェリー、遊覧船、カジノ船等が含まれている。将来この数字に変化があるような要因はないため、今後10年間の小型旅客船建造契約数は年間平均7隻となると考えられる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION