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シャトルタンカー発注への動きは既に始まっている。コスコル・マリン社は米国造船所に対して4隻の大型シャトルタンカー供給の入札を求めており、2001年の初めにも建造契約の発注が暫定的に予定されている。実現すれば、1社か2社がオプション付きで受注する公算が強い。

総体的に見ると、内航タンカー市場では、今後10年間に18隻から24隻の新船建造需要が発生するはずである。

 

今後10年間の内航タンカー新造需要予測

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コンテナ船

現在内航運航に従事しているコンテナ船の多くは船齢がかなり高い。特にプエルトリコ-東海岸航路を運航しているNavierasの5隻は高齢化している。Navieras船は1968年から1971年の間に建造されたものである。プエルトリコ航路で運航している4隻のCSX船もかなり高齢であり、建造年は1968年から1973年となっている。これらの船舶はすべて、今後10年間に解撤か、大幅な近代化工事を施す必要があると考えられる。大型で効率の良いコンテナ船で代替すれば、より少数で同じだけの貨物を扱うことができるため、1対1の代替にはならないと考えられる。既存の高齢船のどの程度が近代化されるかによって、恐らく、今後10年間にCSX、Navieras、その他の船社により代替建造されるコンテナ船は5隻から8隻になろう。

 

ハワイ-西海岸航路で運航するコンテナ船とRO/RO船も高齢化が進んでいる。現在同航路に就航している15隻のうち、過去10年以内に建造された船舶は1隻にすぎず、半数が1970年代始めに建造されたものである。マトソン、CSXが今後10年間に数隻の代替建造を発注すると考えられる。既存船がどの程度アップグレードまたは近代化されるかによるが、恐らく3隻から6隻が新造されるであろう。

 

 

 

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