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1 米国におけるM&A活動の概要

 

米国におけるM&Aは19世紀末から本格的に始まり、1920年代及び1960年代のブームを経て、1980年代にはレーガン政権が進めた独占禁止政策の緩和を背景にいわゆる「M&Aブーム」が起こった。1990年代にはいっても、米国経済の好景気、経済のグローバル化、コンピュータやインターネット等の情報産業の急成長を背景に大型のM&Aが活発に行われており、世界のM&Aをリードしている。

 

最近における世界のM&A活動

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出典:トムソン・ファイナンシァル・セキュリティーズ・データ、クレディ・スイス・ファースト・ボストン (最初の2ヶ月)

 

1998年における世界のM&A取引総額2兆6,000億ドルのうち、米国はその約3分の2に相当する1兆6,200億ドルを占めている。全世界のM&Aに占める米国の割合も、1990年は39%、1994年は58%、1998年は68%と増大している。

1999年においては、世界のM&A取引総額3兆4,000億ドルのうち、米国の取引価額は1兆7,200億ドルであった。

 

 

 

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