また、MARPOL73/78条約の現存船に対する規則(13G)が改正されたため、2万DWT以上の高船齢のシングルハルタンカーは、原則として船齢25年から解撤が始まり2015年を最終使用期限とすることが決定されている。以上のことから、タンカーでは35年船齢の船型クラス1〜3万DWTでは船が10%残っている(図2.1-1)が、これらはすべて解撤され新造船としてリプレースされることとして予測を行うこととした(図2.1-3)。
36年船齢以上の船は全て解撤される。調査の内容4章の将来予測では、m=2000〜2020年について本図に示した残存率曲線が使用される。14年船齢以前の残存率(EXijkm)は1.0である。
図2.1-3 計算上用いるタンカーの残存率(EXijkm)
またバルカーについては、40年船齢の船型クラス1〜5万DWT、5〜8万DWT、8万DWT以上で、それぞれ8%、2%、5%が残っているが、これらはすべて解撤され新造船としてリプレースされることとした(図2.1-4)。
41年船齢以上の船は全て解撤される。
図2.1-4 バルカーの残存率(EXijkm)
これらの残存率(EXijk2000)を用いて、タンカー及びバルカーのm年における総解撤喪失量(TLim)は次の式で計算できる。
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