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1.3.3 コンテナ船

コンテナ船の燃料消費量を計算するために用いるデータを整理すると、表1.3-37のとおりとなる。

コンテナ船については、後述するようにLloyd's Maritime Information Services(LMIS)から、船型・船齢別の航海日数(Xjk)を直接集計した。従って、航海日数(Xjk)、燃料消費率(Cjk、表1.2-10)、及び隻数(Sjk)の積により、燃料消費量を求めることが可能である。

 

表1.3-37 モデル式中のパラメータの取り扱い(i=コンテナ船)

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(1) 船型・船齢別の載荷可能量

日本船舶明細書に記載の値を整理して求めた(表1.3-38)。

 

表1.3-38 コンテナ船の平均載荷可能量(Kjk)

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「-」はそのカテゴリーの船が存在しないことを示す。

 

(2) 平均運航速度

日本船舶明細書に示されたコンテナ船の巡航速度をみると、船型や建造年次(船齢)による明確な傾向は認められず、平均値は約21kntであった。そこで、日本船舶明細書に示された巡航速度の平均値をもって平均運航速度とすることとし、一律21kntを採用することとした。なお、コンテナ船では速度の経年劣化分を主機の負荷を上げることで補っており、見かけ上速度の経年劣化は生じないこととした。その分、この効果を含み、燃料消費率(Cjk)を10年につき5%、日本船舶明細書に記載の数値から劣化させた(表1.2-10参照)。

 

 

 

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