以上の考え方は、前述のカテゴリー別に展開したときも全く同じことになる。すなわち、
TRijk=Kijk×αijk×Xijk×νijk×Sijk
=Aijk×αijk×Xijk
ここで、
TRijk:船種i、船型j、船齢kに属する船舶の年間輸送総量(前出)
Kijkijk:船種i、船型j、船齢kに属する船舶の1隻あたりの載荷可能量(DWT/隻もしくはTEU/隻)
αijk:船種i、船型j、船齢kに属する船舶の年間平均積荷率
Xijk:船種i、船型j、船齢kに属する船舶の年間平均航海日数(前出)
νijk:船種i、船型j、船齢kに属する船舶の平均運航速度(マイル/日)
Sijk:船種i、船型j、船齢kに属する船舶の総隻数
Aijk:船種i、船型j、船齢kに属する全船舶の1日あたりの最大輸送可能量(トンマイル/日、またはTEUマイル/日)
この式では、Aijk(=Kijk×νijk×Sijk)がカテゴリーi、j、kに属する全船舶の1日あたりの最大輸送可能量(トンマイルもしくはTEUマイル)を意味し、Aijk×αijkが正味の1日あたりの平均輸送量を表している。更にXijkを乗じることにより、カテゴリーi、j、kに属する全船舶での年間輸送総量が求められる。
以上より、船舶による輸送総量TRは次のように表現される。