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データ種類に応じた交換タイミングの定義と交換の実施は、現状の紙ベースの情報交換では運用面から見て現実性に乏しいが、電子的交換が実用的になると、その実現可能性は大きく向上し、情報を一括して交換する必然性はなくなる。図7-5に示すように、ある図書(例えば納入仕様書)を構成する個々のデータについて、必要なタイミングでデータ交換するよう情報の接点を再定義し、そのタイミングに基づいて造船所・メーカ間でデータ交換を行うことも可能となろう。その際には、以下の効果を期待できる。

・造船所・メーカ間での設計作業コンカレント化促進による設計リードタイムの短縮

・造船所からメーカへのフィードバック早期化による設計の正確性向上

前者の期待効果は、さらに、メーカにおける部品手配及び製造着手の早期化を通じて、舶用機器の受注から納入までのリードタイム短縮を実現できると見込まれる。

 

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図7-5 データ交換タイミング再定義による企業間ワークフローの再定義(イメージ)

 

 

 

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